レンサ
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APEX TypeV 暫定仕様で走行。ピッチングと格闘

交換日時[2005/08/29]
走行距離[239,885km]
更新日時[2007/07/30]

疲労 疲労 疲労 疲労

以降「初めての車高調奮闘記。」

速度は30〜50kmを中心に確認。

フロント7段戻し、リヤ7段戻し(以降F=7段:R=7段等と表記)
STIビルシュの時も書いたが、これ以上の速度は「乗り心地優先から走り味優先」に変化する境目。この速度までは路面の継ぎ目や荒れ方などが手に取るように解る速度だと思う。 APEX TypeVの標準減衰力が7段戻し。前後その設定で近所の色々な路面を走行し暫く様子を見る。

交換直後トランクには外したSTIビルシュが積んであるが、ピッチング酷く車酔いをしそうな気配。。
後日荷物を全て下ろして確認すると、段差の激しい場所以外で一見普通に見える路面では、前後の揺れ(ピンチング)が激しく、車酔いの酷い方が助手席に乗ったら確実にリバース!後日前後11段戻しにすると全体的なピッチングの量は減るが、根本的に改善されない。。更に、路面の段差などの衝撃が凄く、舐めるように通過する事は皆無で、硬いとかと言う時限ではない。私が根本的な何かを忘れてセットしている感じがする。この時点でSTIビルシュの方が遥かに上。比べる事自体が間違い。この辺の改善策を模索している時、毎度の事ながら「リンク先の&さんに相談。私が基本的な事を理解出来ていない事を気づかせて頂きました。(汗・反省)お忙しい中、毎回ご迷惑をお掛けしています。m(__)m

ピッチングの事

ここで私が感じたピッチングだが、世間で言うピッチング内容と私が感じた内容(意味が)異なると困るので改めえ書くが、状況は、路面にある僅かな「ウネリ・段差・ひび割れ」「駆動時の揺れ?」が車の前後を上下に揺らし、その上下の揺れが止まらない状態である。

少し荒れた交差点を、前から車高の低い車が来るとフロントが上下動し、その上下動が中々止まらない車を見る事があるが、それに近い状態と思われる。

交換後ピッチングが酷く、タイヤを外さないと減衰力の調整が中々出来ない。ある程度の方向性を見るために、大きく変更しその傾向を探っている状況である。

ピッチングの状況。

ピッチングピッチングの揺れを具体的示すと、右の画像で説明が出来る。
光は直進し、前輪のピッチングが起こると前方の緑の↓の部分から先端が、後輪を軸に上下する感じがある。反対に後輪にピッチングが起こると、ピンクの↓の手前になる、前輪を軸に光が上下する感じがあるが、実際には前後輪同時にピッチングが起こり、更に共振し?独特な揺れとなり、乗り物酔いに近い状態になる。一般的にはボンネット先端が小刻みに揺れ続ける感じと言えば解りやすいと思う。

APEXtypeVに交換する前は、このような事は皆無。当然代車で乗ったマーチ・オプティ、その他仕事で使う車で上下の動きは確認できない。夜間ヘッドライトの光は横の壁を照射し軌跡は直進する。体がこの揺れに慣れたとしても、光は忠実にその事を伝えている。それと、車高が下がった事で、光軸も数メートル手前を照射。ある程度落ち着いた時点でHIDの光軸調整を行う予定である。

車高調を入れた事で路面の状態がでダイレクトに感じる事が出来る。
今まで気にしていなかった路面の繊細な表情までも車に伝え、これが車体全部を上下に揺らし、その上下の揺れが止まらないと言う事。綺麗な路面で突き上げ感は体感出来ないが、走行中様々な振動が発生し、それが上下の揺れとなって車体全体を揺らしていると感じた。

群馬県赤城山南面その後もピッチングの起こる条件など模索するために、地元周辺の様々な道を様々な速度で走行確認するが、改善されない状況であった。しかしそのまま群馬県赤城山・碓氷峠なども走行する。この時右の画像の路面を前後7段戻しや、10段戻しで通過すると、STIビルシュよりも安定している事が確認できた。この時今まで感じていたピッチングを感じる事が出来ない。。何故?

一見綺麗に見える路面ではピッチングが激しく、このような路面に遭遇すると反対にフラットライドな乗り味。。気持ちが良いと言う事。。 何故??ショックが激しく上下する状況では安定した走行が可能と言うことに思える。

この路面は走行方向に向かい下記のような路面である。
進行方向→/\/\/\/\/\/\(空中から見た時の路面の状態)なので、最初右の前輪が山に乗ると、その後左の前輪が乗り、その後直ぐに左の前輪が山に乗ってから右の後輪が。。複雑ですが脚の伸び縮みを意識できる路面であり、更に一本一本がバラバラにしかも規則正しく動く路面。ここにヒントがあった?


群馬県赤城山南面を走行。

上の特殊な路面も赤城山の路面である。

  1. F=7段:R=7段で走行以降 速度は前記した評価速度で峠を走行。
    ハンドルを切った時、前輪がロールしながら曲がり始める。ボンネット先端越しに遠くを見るとと沈み込むのが良く解る。この評価速度での扱いは非常に楽。突っ張る事が無いので、タイヤのグリップを生かしながら曲がっていく感じがある。曲がりながら少しだけアクセルを踏むと、後ろが少し沈み込む感じがある。これは後ろが下がっている事が要因?直線になると、相変わらずピッチングの嵐。。
  2. F=10段:R=10段で走行。
    減衰力を変更後、評価速度で走行するとフロントの沈み込みの量が減るが、その分硬く感じる。
    曲がりながらアクセルを少し踏むと、後ろの下がり方が少し減った感じがあるのと同時に、ゴツゴツした感じ?が出てくる。この時の乗り味はタイヤの空気圧を3kg/cm2程度入れた程と言えば解りやすいと思う。

評価路面 市街地・郊外を走行して。
右の画像の交差点を後日走行。交差点の前にある段差(レンガ色の舗装)を通過すると、ゴトゴトする変化を感じる。この路面は交差点に近ずくと、段差と次の段差の間隔が徐々に短くなるので、振動の出方に変化。。最初は前輪と後輪が別々に乗り上げるが、徐々に同時に。その後徐々にバラバラになる。間隔が短くなると乗り味がよくなるが、進入時の広い場所では乗り心地は悪い。4本同時に乗り上げたり降りたりした後、徐々に後輪と前輪の乗り上げるタイミングが合う。速度も20km程度で進入したり、制限速度で進入したり様々な速度を試みる。。ここにヒント?

後日、ピッチングと減衰力の関係にヒントが生まれ「根拠の無い根拠から勝手に解決の方向に導かれる」が、その内容は「前輪又は後輪のみ」が異なる路面に接した時は、(段差に乗り上げた瞬間は、前輪のみが普通)それなりの乗り心地は確保できる。しかし段差が変化する事で、車体に伝わる振動の間隔も同時に変化し、あるポイント(速度・段差の高さ・段差)になると、各タイヤ(今回前後輪が個別に左右同時に通過する)に対して減衰する前に路面から(例えばの話しで路面だけとは限らず、駆動の振動なども含んで)の働きかけがあるとピッチングが起こるようである。



ショックの長さを確認

左前左の写真は、4輪ともリフトUPした時の画像で、脚が伸びきった状況である。
確かに伸びている長さが純正と比べ短い事が解る。測定していないが、恐らく3〜5cmは短く感じる。ショックの伸び側のストロークの量が、1G状態からコレだけしか伸びないという事になる。車高を上げても下げても、ショックの構造上、コレは受け入れるしかない。

しかし一般的な走行条件において、短足が原因でここまで衝撃が来る事が有るのだろうか?果たしてAPEXは何処までの事を考えて設計してるの?それとも設計を超えた段差だったの?と、疑問も沸く。。&さんから、様々なヒントや解決策のきっかけを貰った中、タイヤの銘柄で変わるヒントを頂く。

タイヤの空気圧を変更。

今まで走行中空気圧を2.2kgを維持するようにして来たが、一気に2.0kgに落とすと全ての衝撃が和らぎ、評価速度でも何とか乗れる程度になる。それでもピッチングと感じている乗り味は改善できない。。

言い訳する気は無いのだが、馴染みにしているGSの空気圧ゲージが故障しており、それに気が付かなかった。空気を入れたり抜いたりしても毎回その数値が同じ。。後で確認すると「最近調子が悪くコツがいる」との事。。その後オートバックスなどセルフで自由に使える場所で調整し、2005/09/20現在、温間時0.2Mパスカルで様子を見ているが現状では一番妥協出来る値である。2005/09/22現在馴染みのGSのエアーゲージは修理してあった。

  1. F=7段:R=7段で走行
    この減衰力ではロールしながらのハンドリングを得られるが、少し怖い感じがある。
    柔らか過ぎるという事。車体の重心が下がり安定感は増したが、脚の減衰力がこれ位になると不安感がでる。ボンネット越しに前方を見ながら少し急な車線変更をすると、ロールを伴い曲がり始めるがその度合いが少し急激な感じがある。ショックが抜け始めた時と同じ感じと言えば解りやすいかな?基本的には嫌いじゃないが役不足。特に後輪が粘りながらも、前輪だけ内側に入っていく感じ? 更にハンドル操作後で、私が言うピッチングが影響してかそれともアライメントが影響しこのように感じている可能性もある。 でもアライメントが主な原因と言う感じじゃ無いと思った。
  2. F=10段:R=10段で走行
    この減衰力では、走行中外部からの影響(横風など)を受ける事無くハンドルも拳一つ動かす程度なら丁度良い感じ。ロールの度合いも劇的に減少し、タイヤが潰れる事が解る感じがする。ショックが突っ張って硬く、微小舵角の時「おっ!スポーティー」と感じるが、その後ハンドルを切り足すとショックが突っ張った状態なのか「溜めや粘り」が少ないのか、万が一滑った時怖いと感じた。走行中振動を伝えるがその質が硬くなる感じが有った。
  3. APEXTypeVの減衰力調整は、一般的な走行では1段変えた時、私には体感できない。しかし2段変更すると、おっ変わった感じがする。3段変更すると振動の程度や車両全体に伝わる感覚が異なってくるので明らかな変化が現れる。変更した傾向を知るためにも少し多く(私は3段)の変更している。今現在設定変更の微調整と言うより、APEXtypeVの事を理解する行為である。

APEXTypeVここまでの感想。

ここまでの経過はタイヤの銘柄・空気圧にしても、当たり前のこと。
その当たり前の事が、初めての車高調導入で混乱している自分がいた。(反省)純正に順ずる車高調を見ると(例えばアイフェル・STIなど)は全てUPマウントはピロボールを使わずゴムブッシュ。ピロを使うだけで、物凄いダイレクト感が出る事を痛感した。ピロは当然ながら金属で出来ている。当たり前だが、頭で解っていても体感するとその変化の感じ方が大きく、今までの常識が混乱していた。

高速走行。速度は周囲のペースが基準。

この時点ではアライメントは取っていない。
慣らしが終了し、車高調整も行っていないからである。レガシィーのストラットは、車高が下がると前後のトーは開く方向に向かう。トーが開くと初期のハンドリングは軽快になるが、更に切り足した時反応が鈍い?反応しない?と言う事が一般的。しかしこの辺の理屈は私自身も理解していないので、この書き込みを信用しないで欲しい。

実際交換後確かに微小舵角のレスポンスは飛躍的に向上し、高速の入り口の「クロソロイド曲線」(奥になると回り込む設定)では、切り足す度合いが多かった。

今回初めての車高調と言う事で、路面からの衝撃を全てピロボールが受け止め、ここまで衝撃が強くなる事と、路面の状態を刻々とダイレクトに、そしてリアルに伝える事を理解した。今後のタイヤ選定が難しくなりそう。

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