レンサ
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STIビルシュタインOH

作業日[2002/06/29/
走行距離[188,003km]
更新日[2002/06/29]更新

疲労

STIビルシュの寿命を感じた事で、今後の方向性を改めて考える。

まず整理すると「自分の走る場所・求めた走り味・経済的な所等」は、サーキットは走らない(この先解りません)群馬・埼玉・長野様々な山道走るので、その時の走り味は捨てられない。(これが本音)STIビルシュと付き合い、欲しいもの/譲れないものは下記に列挙。

  1. 「減衰力の調整が可能」
  2. 音などが出難く「純正並」であること。
  3. 耐久性も犠牲にしない。
  4. 倒立ストラット

まずBDと言う事で、新たな脚を選択できる物で絞り込む。

「APEXのTypeV」・「オーリンズ」の2種類が候補に上がる。これらなら、キット品や純正形状なので特別な知識は無くても取り付け可能。

APEXを確認

APEXのTypeVは従来の車高調に比べればストリートを前提に考えているが、首都高速等の継ぎ目・地方の荒れた路面・下水道の工事後を走行した時等は、純正の乗り味を超える事は出来ないだろうとの事。

APEXでピロボールを確認
純正のUPの求める物とは違うので、耐久性は上げてあるが、音が出る事は否定できないとの事でした。それなら、純正UPを使い取り付ける事が出来るか確認すると、ポンヅケは出来ないとの事。APEXの求めているものと、この時点で私が求めている方向性が異なる。

良く考えると、直巻きスプリングを使う車高調と純正のオフセットスプリング?は根本的に考え方が違いますね。車高調は見ての通り一つの筒(ストラット)を被せるようにスプリングが取り付けてありますが、純正はバネの中心とストラットの中心がずれている(オフセット)状態。横からの応力をストロークしながら上手く分散していると聞いたことが有ります。純正を良く観察するとなるほど。。と感じます。

オーリンズを確認

純正バネ・UP使用の為、音や乗り味はある程度確保する事は想像できる。
しかし、電話で確認すると一番弱い減衰力にしても純正以上に設定。。

この時点で落第&気が付いた事が!
おそらく、BD/BG用と書いてある物は、BG用であるが、BDにも使えるだけ?と言う事です。
形が同じなのだから当たり前!と感じる方も多いと思いますが、後輪の軸重の関係から後ろのバネがBGと異なる事で何故BD用の設定が少ないのかがハッキリとしてきました。 この事がビルシュタインテクニカルセンター(以降BTC)に後日確認した所、確証を得られた。互換性が低い理由は下記で。今回の目的が、後ろのバタツキを改善したかったので、APEXとオーリンズの両方は落第。しかし、購入すればほぼ半日で作業終了。代車の問題もクリア。この辺が魅力で触手が。。


候補が無くなり、改めてビルシュタインのOHを検討。

亀状態。まずビルシュタインテクニカルセンターに電話。
BTCに現状を伝えると、今までSTIビルシュに感じていた「乗り味・走り味」の疑問が解決出来る。

それは、BDは登録台数が少なく社外のその多くがBG用のセッティング。後ろが重いBG用に作られ、後ろが跳ねるような感覚が有るのでは?との事。通常BGに比べ、ボディー剛性が強いセダンBDは、多少硬く感じてもその事自体がBDユーザーにとって許容範囲。BGとBDの最大公約数で作られているが、ショックの動きはボディー剛性の関係からBDの方が良いそうです。この事がBD・BGのショックが共用パーツである一番の原因。その為BDに合わせた商品が少ないと言うこと。

そこで、素人の私が「セダンにとって理想は?」と尋ねた処、バネが純正なら「若干の仕様変更」をした方が良いだろう。ただし、4人乗車・トランクに荷物を一杯に積んだ高速走行では、若干ふらつく可能性も出てくる。殆ど1〜2人程度なら「仕様変更を勧める」と言う事である。

私が車を使う時を考えると、他人が乗車している時は周囲のペースより少し早い程度。一人で走ればそれ以上のペース。沢山人が乗れば控えめな運転に。こんなことから、仕様変更の値段など確認する。これでSTIビルシュを最初に入れた時「若干歯切れが無かった」と感じたのはこの為で、確かに10万kmほど使ったバネならダンパーの方が勝っている可能性も否定出来ませんが、自分の感覚が正しかったので安心しました。

STIビルシュOHのフィーリングは下で詳しく書いたが、仕様変更後、高速での後輪の動きのフィーリングについては、特別目立った変化は無かった。正確には後ろに人を乗せるフル乗車の状態では、安全も考え交通の流れより少し早い程度で巡航していた。結果的にはそれ以上の速度で体感していない。しかし私一人の運転では交通の流れをリードする速度で巡航しても後輪がふらつく事は殆ど感じられなかった。

この様にBTCでは実際に作業する方と会話が出来るので、納得した上での仕様変更が可能。
当初欲しかった減衰力調整が出来なくとも良いのでは?と思えるようになりました。更には下の方法で行う事で、様々な難関を突破?今回BTCにてOHとなる。


ビルシュタインOHの料金

  1. OH基本工賃一本¥10000×4
  2. 仕様変更一本¥5000 ×後ろ二本
  3. その他のパーツと宅急便料金など。

今回の仕様変更の予想価格は総額¥50000、これなら社外品を購入するより安く上がり更に、BDに合わない社外品のショックを高い値段を出して購入するより良いのでは?と考え始める。しかしOHと言う事で約一週間掛かり、車通勤の私にとってその間の代車の確保が問題。競売を利用し純正ショックを購入しても、その値段が上乗せされ、自宅にショック4本置く場所は無く、今回以下の方法でOHを行う。

デーラーでパーツを購入しデーラー経由でこのOH作業を行えば、場合によっては「代車も出る」と言う事。
走行距離が1880000km。バネも同じ距離だけ走行、これらの寿命も考えられ、この先5年50000km乗ると仮定し、それら純正パーツを同時交換すれば、デーラーでの作業もOK。 社外品のバネでは耐久性に疑問があり、私にとって、Aタイプ純正バネで充分。当初BD5BやCの純正バネも検討しましたが、車重が異なり、これらのバネを入れる意味がどれだけ有るの?と考える。車高調は、前後左右の車高を変化させ、タイヤに掛かる車重の割合を整えるのが目的と聞いた事が有ります。それなら、Aタイプ純正の方が安心。純正の確かな品質とBTCでのOH+仕様変更となる。

BTCとデーラーの作業日程を確認。

交換部品は解っているので、事前に部品の発注を行い、パーツが届いてからのデーラーへの入庫になる。当然デーラーがBTCに発注し、その後のBTCとの連絡と支払いは自分で行いますが、デーラーにある程度の手間賃は覚悟です。しかしその値段と代車代、更に仕様変更を考えても安く上がりますが、この方法はデーラーと親密な付き合いが無ければ「不可能。」たぶん嫌われますし、受け付けて貰えません。

私は車検などを数ヶ月前に予約し、普通車の代車も予約。
しかし、他のお客様が普通車を代車に要求した時、フロントマンの要望からトラックに代わるなど、デーラーのワガママ?も聞き入れています。更には車検より少し早くても、台数稼ぎの為に車検を受ける等していますし、多少整備自分の車の整備が遅れても、デーラー任せです。当然デーラーもその辺を考慮していますよ。普通この様な事をデーラーから要求されれば「お金を払っている」と言う事で、強気に出る気持ちも解りますが、相手も「人間・職人」です。急がしても良い事は有りません。皆さんも「デーラーから奪うだけではなく、共存しましょう」。

STIビルシュOHに伴う、交換部品と総額。

デーラーで支払った金額

  1. スプリング¥8000程×4本。
  2. UPマウント¥5000程×4個。
  3. その他細かい部品全部。
  4. 交換工賃。
  5. 代車代なし。

合計¥90000

BTCへ支払った料金

  1. BTC基本工賃+仕様変更=¥50000
  2. 交換部品ピストンロッド前×2=¥5000
  3. バンプラーバー×2個¥?宅急便料金=¥?
  4. Dラーへ支払った額とBTCに支払った総額消費税込み¥15500

BTCより、事故等による曲がりは無いが前輪のショックの消耗が激しく、ピストンロッドと、バンプラーバーの交換が必要との連絡が有り交換となる。その為、料金が若干上がりました。明細書には個別の金額が書いていないの交換部品の値段は解りませんが、総額−基本工賃=¥15000宅急便の金額も含むので、大変な高額なイメージは少ないですね。
今回は4本のバネも交換しているので、10万km以内の交換なら、ここから¥24000+消費税を引いた額。

今回デーラー経由でOHを行うが、仮に私が電車通勤なら、自分でショックを外し、BTCに作業を依頼。全ての作業を週末に行っていたと感じます。この方法での一番の問題は、スプリングとショックの分離・組み付けになるので、「スプリングコンプレッサーが無いと出来ません」ここだけ工賃払ってデーラーに依頼していた可能性も否定できない。

この様に、自分で出来る所は自分で、無理ならデーラーに依頼する事で「楽しみながら・安く」上げる事が可能。純正で「ビルシュタイン」が入っているのですから、皆さんもOHしたら如何でしょうか?実は今回のOHの一件は他の自動車会社のデーラーで行いましたが、購入してからの整備の大半はこの自動車デーラーですが、大変スムースに行う事が出来ました。


STIビルシュタインをOHして感じたこと。

理想は、デーラーがOHしたショックを持っている事。今回この様に様々な方法を一個人であるユーザーが考えOHを行いましたが、本来スバルのデーラーでこの事をもっとスムースに行う事が出来るのが理想と感じる。

当然旧型車が世の中に残る事は環境・景気から見れば好ましくない。最近は自動車メーカーの部品にも再生パーツがある位。こんな事からスバルもビルシュタインに関しては、スターターなどのOH品(リンク品・再生品は全て同じ意味。)を事前に用意するのと同じ様に出来れば、もっと簡単にデーラーで交換作業が行える事になります。問題は「どれだけ需要があるか?」になりますが、前輪に関してはストラットを継承しており、ある程度互換性が有るので、それなりに需要があると感じます。

ビルシュタインの名前は憧れますが、OH出来る物を行わない自動車メーカーの考え方は如何な物なのでしょうか?年々良くなる車。旧型車はその当時の法律に適合しているだけで、未来までその保証が得られる事は有りません。(ディーゼル車が良い例)ビルシュタインは、結局はOHする職人の人数が少ないのかな?

スバルの車を乗る事に楽しさを感じると同時に、こんな処に気を使って欲しい!!という事をデーラーに伝えて行く事で、皆さんも「ビルシュタインのOHを検討してみませんか?

注意

今回BTCにてOHしましたが、パーツの性能がどれだけ回復したのか?また寿命も同様なのか?この事は、これから走る事で解る事。結果は数年後に解るので、「こんな方法も有る」と言う程度に考えてくださいね!


189000km走行後のバネ

普通10万km走行すると、バネを交換しても損はしない。と言われていますが、最低でもあと5年は乗る予定 。OHついでに純正バネに交換。下の写真は前輪のバネの比較です。

189000km走行後の前輪のバネ写真の左は「純正」右が「新品の純正」。
見ての通り、下がっています。その差バネ一本分約15mm程の差でしょうか?後ろのバネも比較しましたが、全長の変化は目視では解らないほど。

全てのバネを手で押すと、やはり柔らかい感じがしますが、真剣に微妙な誤差を感じようとしないと解らない程度。作業に立ち会った人の話では、その差は感じれるので、これ位の差が有れば、新車時の車高に比べそれなりに変化が有ったはず。との話でした。

バネは、縮む時「よじれ・直径が大きくなりながら」エネルギーを吸収・反発しています?当然熱が発生・放出。その繰り返しで約1.5トンも有る車体を支え、計測した事は無いですが、瞬間的にはそれ以上の過重が掛る事が予想されます。189000kmご苦労様でした。

とりあえず、交換を考えてからOHまでの事をUPしました。OHしてバネ・UPマウント等様々なパーツを交換したので、車高に変化が有りました。OH前に簡単に計測してあるので、今後UP予定です。

STIビルシュOHとばね交換後の第一印象。

デーラーから引き取り駐車場を移動した時、この瞬間だけで、振動が違う。。
当たりが柔らかい、更に歩道から道路に前輪が降りた瞬間、車全体・ハンドル・シートに伝わるフィーリングが違います。しかし、OH直後と言う事も有り、動きが渋いのか?それともショックのガスとオイルの関係からなのか、動きが悪く交換前より少し良くなった程度。例えるなら「4ナンバーのバン」の空荷の状態に近いかな?タイヤが6プライ又は8プライのイメージです。4ナンバーを乗った経験が無い方には、空気圧を3kg入れた感じと言えば理解出来ると思います?

OH後正直な話失敗した!と思いましたが、STIビルシュを初めて入れた時、工場長が200km以上走れば乗り味は更に良くなる!と言われた事を思い出し、暫く様子を観察する事となる。交換後500km程走行すると、徐々に変化が現れ、荒さが無くなります。約800kmも走行すると、それ以上変化を感じられる事が無いので、UPマウント・ショック・バネが落ち着き何とか慣らしが終了したようです。


長文になったので、幾つかに分けています。長いので表示時間やスクロールに時間が掛かるので。

  1. STIビルシュへ交換はこちら。
  2. STIビルシュ装着後アライメント調整。
  3. STIビルシュOH。(今見ています)
  4. STIビルシュOH慣らし終了後のフィーリング
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